marukashi’s diary

色んなラノベの感想上げます。チラムネ界隈では「裕夢こんにゃろうの人」で関係者の中で話題です

青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない 感想(途中からネタバレ有)

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[あらすじ]

突如咲太の目の前に現れた、霧島透子を名乗るミニスカサンタ。彼女が「思春期症候群をプレゼントした」という学生たちのなかには、咲太の中学時代のクラスメイト・赤城郁実がいて――。
 書き込んだ夢が正夢になる、と学生たちのSNSで話題の都市伝説『#夢見る』。郁実がそれを利用し、「正義の味方」として人助けしている姿を目撃した咲太は、彼女の身体がポルターガイストのような現象に襲われていることを知る。しかもその原因は過去の咲太にあるらしく……!?
「ねえ、梓川君。ひとつ勝負をしない?」
 鍵をかけていた過去の扉をあける、シリーズ第11弾。

 

 ついに来ました11巻。毎回約1年かけて練りこまれてくる青ブタシリーズは、毎回物語に引き込まれ時間も忘れて読み進めてしまう。

 今回の「ナイチンゲール」で思ったのは、ハツコイ少女と夢見る少女を例外としたおでかけシスター以前のシリーズにおいて、個人的には「一巻完結」っていう感じがありました。ですが、ランドセルガール以降は全てが繋がっている、むしろ繋がっていないところを探してみろと言わんばかりに伏線が張られているような気がしました。なので今回はランドセルガールだけでも一度読み直すと深く深く物語を読めると思いました。

 あと、多分あんま関係ないんですけど、今までのタイトルは「バニーガール」「先輩」だったり、「ランドセル」「ガール」と二つの言葉を掛け合わせていましたが、今回は「ナイチンゲール」と一つの言葉で表してきたのは何か意味があるのかなと思ったりもしました。

 

[ここからネタバレ有」

 

 

 さて、ここからは作品に触れていきたいと思います。まずは赤城郁美に関すること以外について話します。

 ついに・・・ついに・・・国見にカラー挿絵が来たぞ!!。これ普通にとてもうれしかったです。国見の挿絵は「プチデビル後輩」や「ロジカルウィッチ」などででていましたが、最初のカラーで出ることは今までなかったので驚きました。なのでこれからも唯一思春期症候群に直接的な関わりを持っていない国見がどう関わってくるのか、とても楽しみです。

 上里はおそらく夢見る少女以来の登場だと思います。約4年と半年ぶりって考えるとすごい久々の出番ですね。挿絵であれば本当に「バニーガール先輩」以来なのかな?。てか彼女、合コン来ていいのかと思ったけど、咲太と同じ人数合わせなら仕方がない。

 づっきーが咲太の家に普通に来るのは花楓的にもめちゃびっくりだった。づっきーとのどかが仲いいのはもちろん知ってるけど、一緒にご飯を共にするくらいに麻衣とも仲良くなってるのは驚きだった。

 

 それじゃぁここからは本編について触れていきたいと思います。

 今回のメインは、赤城郁美ということで、咲太の過去に触れる機会も多くありました。赤城郁美の思春期症候群はおそらく「ランドセルガール」にて咲太が起こした「二つの世界を行き来する」のと全く同じものだと思いました。ですが唯一違う点として、二つの世界での交信は、咲太はできず、郁美はリアルタイムで行われるという点です。ただ、あくまでこれは推測であり、咲太ができない理由は、交信をする手段を知る前に元の世界に戻ってきた。郁美に関しては「ランドセルガール」のラストの時点でもう一つの世界の郁美のため、半年は二つの世界を同時に認識しているから慣れた可能性があります。咲太は郁美のその症状に見覚えはなけれど、同じ状況にはなったことがあるために解決の糸口を見つけれたのかなと思いました。

 「#夢見る」は少なくとも赤城郁美の思春期症候群には関係ないと思いました。この「#夢見る」は、霧島透子の言っていた「みんなにプレゼントをした」のプレゼントなのかなと思いました。みんながみんな思春期症候群を起こしていれば、同窓会で郁美があのような態度をとったときに、賛同もしくは同調する人が絶対に現れると思うので、そちらの方がプレゼントに近いと思いました。

 咲太は郁美に勝負を仕掛けられ、その勝負に咲太は「#夢見る」を利用して郁美をおびき寄せたりしました。そしておびき寄せられた峰ヶ原高校の教室で、咲太は郁美に仕掛けられた勝負にケリをつけました。そこで咲太は郁美がもう一つの世界の郁美ということに気付いていました。僕は読んでるときにその発想はなく「まじか!?」ってなりました。たしかに咲太と翔子は同じ思春期症候群を発症させていますし、咲太と郁美が同じものを発症していてもおかしくはないなと思いました。

 最後、同窓会でもし咲太が来ていなければ、郁美は「誰にも観測されていない状態で」何をしようとしたのか。私、気になります!。咲太は咲太で中学校の奴らに本当に麻衣さん自慢するとは思わず、驚きとともに「さすが咲太」と笑ってしまいました。

 大学で麻衣さんとお昼を食べるときにその話をしたり、郁美がやってきて掌に書いてある「あの文字」は何を意味するのか、そして鴨志田先生のあのあとがき、本当の最後にとんでもない爆弾を残していきました。すごい続き気になるやんけ。お願いします!次巻を今回よりは早めに刊行してください!!・・・・・・ランドセルガールは復習してきます。

 

次の表紙に関してはおそらくミニスカサンタの霧島透子だと思います。だって今までのように分かりやすい次巻のあらすじが今回複雑だもん!わからない!。楽しみに待っていましょう。

 

 

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