marukashi’s diary

色んなラノベの感想上げます。チラムネ界隈では「裕夢こんにゃろうの人」で関係者の中で話題です

忘れさせてよ、後輩くん。 感想 

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[あらすじ]

◆◇「このライトノベルがすごい!2020」(宝島社)文庫新作4位『キミの忘れかたを教えて』著者・あまさきみりとが贈る、先輩と僕のラブストーリー◇◆
幸運のイルカに出会えたら、片思いが動き出す――恋バナになると必ず話題になる噂話だ。
一笑に付していた僕・白濱夏梅の目の前に、イルカの髪飾りの似合う少女・海果が現れる。
髪飾りと噂話をこじつけるなんて……そう思っていた矢先、
「ここにいれば夏梅くんに会えるかな、と思ってさ」
大学進学で上京していた初恋の相手・広瀬春瑠先輩と再会し!?
昔のように遊んだり、勉強をみてもらったり――長年の片思いが報われるような時間。
「時々ね、キミが晴太郎先輩に見えるときがあるの」
でも、動き出したのは僕の片思いだけじゃない。
僕の亡き兄に恋していた春瑠先輩の片思いも、動き出してしまったんだ――。

 

 読み始めたときは、こんな物語になっているとは思っていなかった。ここまでSFチックなストーリーだとは・・・僕の大好物を書いてくれてありがとうございます。

 「幸運のイルカに出会えたら、片思いが動き出す」このフレーズがまずセンスが良すぎるんですよね。誰の中にもあるはずの片思いは、動こうとしなければ動かない。だけどそれをイルカは許さない。きっとそれは本来幸運なんかじゃない。だけど幸運になればいいなと思ってイルカは現れる。だけど現実はそんな簡単なんかじゃなくて、難しくてめんどくさくて、不運なこともたくさん起こってしまう。そんな現実を見せられても、幸運のイルカである海果はずっと、幸運のイルカであらせられ続ける。海果に幸よあれ・・・。っていうか僕海果がどういう経緯で生まれたのかみたいでござる。2巻ももちろんあるんですよね?

 物語終盤、夏梅と春瑠の決断をするシーンと夏梅と母親小雨さんと話すシーンで泣かされましたね。僕物語で故人の話をするシーン毎回泣いちゃう。故人でなくともその未来が見えるともう泣いちゃう。特に青春SFはそういうものが多いから大好物になり得る。MF文庫Jで刊行した「星降る夜になったら」もそのタイプであれはボロ泣きしたし、今でもとある2行読んだら泣く自信ある。

 エピローグ、冬莉の前にも表れてしまった海果。エピローグはプロローグになりえるもの。きっとこれは2巻が発売されるということでいいんですよね。

 僕一番最初物語とかまだなんも知らない状態で表紙見たときは「春瑠先輩かわいいなー」と思ってたんですが、後輩大好き侍の拙者として口絵見た瞬間「冬莉しか勝たん」ってなりました。叶わない恋を患う健気な後輩。拙者大好きでござる。性格もかなりストライクでしたし、バスケ部入るべきだった。なんで俺ラグビー部入ったの? 冬莉は「物静かな性格で本を読んでいること多いが、夏梅の前ではよく喋る。」いやもう好きな先輩では隠してるわけではないだろうけど本当の自分をさらけだすようなの大好き。ビジュアルも大好き。物静かな性格だけどスポーツ自体は別に嫌いじゃないし一緒にやろとかいったらやってくれそうな冬莉ちゃんまぢ大好き冬莉ちゃんの片思いが動き出すまでこの作品は絶対に終わらせない。なのであまさき先生は僕ら読者のためにも2巻を書いてください。絶対に。お願いしますなんでもしますから。

 そんなこんなで感想を書いたわけですが、終わらない夏を終わらせるのに2か月も経った今この作品の感想を読んでいる人がいるかはわかりませんが、この作品は絶対に読んでほしい。時間があるときにコツコツとでもいいので、気が向いたら読んでください。僕も嬉しいですし、何より作者様が一番喜びます。感想を読んでいただきありがとうございました。

 

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