marukashi’s diary

色んなラノベの感想上げます。チラムネ界隈では「裕夢こんにゃろうの人」で関係者の中で話題です

千歳くんはラムネ瓶のなか 5巻 感想

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[あらすじ]

いつかきっと、この日々を思い出す。

夏休み。藤志高では恒例の、2・3年合同の勉強合宿。と言っても、2年生の俺たちにとっては、仲間たちと夏のイベントを楽しむいい機会だ。どこまでも青い空と海。色とりどりの女子の水着。夜、ふたりきりのナイショ話。男だけの温泉回(?)……。眩しい光景を見つめながら、あるいは目をそらしながら。俺たちは、こぼれ落ちそうな思い出を、ポケットいっぱいに詰め込んでいく。――なにかが変わる夏が、賑やかに密やかに、幕を開けた。

 

 最初はネタバレなしで話したほうがいいと思うので、ちゃんと気を付けて書いていこうと思います。

 5巻の挿絵、卑怯です。とても卑怯です。VERY卑怯です。個人的に好きな挿絵を1つ選ぶなら、5,7,10個めの挿絵ですかね。僕は明日姉推しなんですが、今回の巻でもっと好きになりました。

 ・・・・・・・・ネタバレなしで書くのしんどいですネタバレ行きます。

 最後にこれだけは言わせてください。

 裕夢先生に一言「I'll be your sandbag.」(※私はあなたのサンドバッグになります)(日本語で書くと恥ずかしいので英語で書きました。)

 

※ここからはネタバレを含みます。読む方は自己責任でお願いします。ちょっと下に書くから文句は言わせません。

 

 

 

 

 

 

  はい、ここからネタバレ有で感想書きます。

 今回は特にやばかったですね、夕湖の決意とその行動。それがもたらしたチーム千歳の亀裂。僕自身体感はしたことないですけど、青ブタの「ゆめみる少女」と「ハツコイ少女」みたいな虚無の4か月をほうふつとさせる終わり方でした。てかもうアレをするのかって思っちゃいました。

 冒頭から話を進めていくと、明日姉との田舎デートが最初でしたね。明日姉にはぜひいつまでも帽子をかぶって夏を過ごしてほしいですね。毎年ときめいちゃいます。

 

 次は陽と悠月の突撃千歳家の晩御飯かと思いきや優空さんの晩御飯でしたね。とても正妻です。料理中にもどかしいからと追い出された陽と千歳はぎこちない、だがそれでも野球をするといつもの二人に戻るのは二人らしくていいですよね。

 悠月は千歳を、千歳は悠月を、互いに一番自分に近い他人、一番理解り合っていたいと思っている。そんな二人の関係は「月」のようにきれいに見えます。

 

 千歳がパソコンを見ていると夕湖とその母琴音さんがいましたね、琴音さんはなんかガハママを彷彿とさせます。琴音さんとガハママは気が合いそう。琴音さんといるときの夕湖は、いつも以上に子供っぽくてとても愛らしかったです。

 

 夕湖にとって千歳の第一印象はよくなかったものの、そのあとの喧嘩が夕湖は心に残ったというより、初体験だったからこそあそこまで千歳を好きになったのかなって思いました。むっかちーん!はとても大好きです。

 

 水着選びに関してはあまり多くは語りません、一言だけ言います。

 この女の子の水着選びは尊いなぁ・・・あ、挿絵の陽のあの顔大好きです。

 

 夏祭りはカラー挿絵の文での描写がそのまんまで、アニメでいうと視線が少しぼんやりとして、ナレーションみたいな感じで話してそうな雰囲気でした。「なんかいいな」とか言ってそうですね。言ってました。悠月も本腰入れてデレてきましたね。ちゃんと一線わきまえているのが悠月らしいと思いました。

 

 もう夏勉の話まで来ちゃいました。夏勉で3番目に印象に残ったのが水篠のテンションでした。いつもよりみんなとはっちゃけてる時もあれば、物憂げな感じで自分の恋を語ったりと、今回はいつも以上に水篠が面白いキャラしていました。
 みんなの水着について語るとすれば、僕は明日姉が一番好きです。挿絵のココスキポイントを挙げるとすると、まずムスッとした表情。脱ぎかけのラッシュガードと萌え袖。これはフリルのスカートかな?明日姉にしてはかわいく、明日風にしてはらしいと入れる水着の選択。明日姉自身の美を伸ばすかのような白い水着。泣きぼくろだけでなく胸元というよりほぼ胸にあるほくろ。そして明日姉の美の一つである大きくも小さくもない、明日姉のスタイルに合っているであろう胸。どれか一つでも抜け落ちていればそれは明日姉ではあっても水着姿の明日姉とはなり得ない。そんな完璧のワンシーン。なぜこれをカラー挿絵にしなかったのか、僕はそんな野暮なことは聞かない。モノクロだからこそこちらの性癖に攻撃を仕掛けてくるのである。より一層明日姉のことが好きになりました。いつまでも見ていたい。

 

 場面飛ばしてバスの中、千歳の隣で眠る夕湖、その手が震えていたのはきっと最後の場面の覚悟をしていたからなのでしょう。きっと朔とこうしていられるのも最後。だから最後のひとときを噛みしめていたのだと、僕は考えます。

 

 忘れ物があるからとみんなを教室に連れてきた夕湖、そこで告白をするのを予想していなかった千歳。考えて、考えて、考えた末の答えが「心の中には他の女がいる」。千歳のなかではきっと夕湖は誰よりも大好きな”友達”だったのだろう。だからこそ夕湖の手は取らなかった。それにキレる海人も間違っているとは言えないけど、その行動によって一番傷つくのは夕湖かもしれないと一瞬でも考えなかったのかは気になったところではあります。けどあとさき考えず行動するのが海人のいいところなのでしょう。

 

 そして最後の優空。優空にとって一番大切な人は、一番大嫌いだった朔だった。だからこそ、何かを、誰かを、唯一を選ばなければいけない時が来るとしたら・・・だから優空は例え朔が誰に心奪われていようとも、朔に寄り添い、支えていった。これも”友達”だと思っているからなのかは今はまだわからないけど、一生懸命に、誰のためでもない、朔のためでもないように、ただ朔のとなりで練習をする優空は、優空の挿絵は、心奪われていくものでした。

 

 僕は1巻2巻あたりは優空が推しだったのですが、3巻で明日姉に心打たれて推しチェンしました。ですが最後のあの挿絵によって優空へと心が奪われそうになり、またしっかりと涙してしまいました。もし明日姉の水着がなかったとしたら、間違いなく優空が推しとなっていました。

 

 ここまで文が汚く、ちゃんと読んでくれている人がいるかはわかりませんが、僕の個人的な感想を見てくださりありがとうございました。次こそ表紙は優空ですね!! 

 

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