marukashi’s diary

色んなラノベの感想上げます。チラムネ界隈では「裕夢こんにゃろうの人」で関係者の中で話題です

プロペラオペラ 5巻 感想 ※ネタバレ有

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[あらすじ]

日之雄ガメリア最終決戦、開戦!!

極東の島国・日之雄。その皇家第一王女・イザヤ。幼なじみのクロトは10才の時にイザヤにとんでもない“狼藉”をはたらき皇籍剥奪された曰く付き。しかしふたりは今、第八空雷艦隊司令官と、超キレ者首席参謀! ガメリア大統領となったカイルは、史上最も巨大凶悪な飛行戦艦「ベヒモス」を建造し日之雄に迫る。奴の戦争の目的は、イザヤを娶ること。バカか!! そんなこと許せるわけがないクロトは、カイルの仕掛けた「三角関係大戦争」の直接決戦を断固受けて立つ! 作者・犬村小六は、今巻に、自身の生きる力の全てを叩き込んだ!

 

 ついに来ました完結巻。今までの表紙とは打って変わったイザヤの笑顔。バッドエンドなわけがない! というわけで5巻の感想を書いていくんですが、ただ一言。この作品に出会えてよかった。やはりこれにつきますね。 今までの話のすべては、この最終決戦のためへの布石。クロトがイザヤにとんでもない狼藉を働いたからこそ、ここまで物語が大きく展開されたのだと思います。

 5巻で一番よかったのはベヒモスに向かう第八空雷艦隊がベヒモスに向かっていくところですね。あれもう各艦が落ちていく描写。クロトが艦長の名前を呼ぶシーン見るだけでもう涙が出てきます。あれを外で書いてる犬村先生はそりゃ店員に不審がられてもおかしくはないでしょう・・・。しっかりきまった衝角攻撃。それでは終わらぬ接舷斬り込み。鬼束と平祐の背を踏み越えいくクロト。鬼束を惜しむクロト。鬼束に誓うクロト。ここのシーンはほんとに涙ボロボロ落ちていきましたし、感想書くときに衝角攻撃とか接舷斬り込みの漢字間違ってないか確認するためにそこらのシーン読み返しただけでももう涙がボロボロこぼれていきます。本当にこの作品に出会えてよかった。このラノ1位にしてアニメ化までもっていきましょう。この作品は絶対にアニメ化して全世界に送り届けるべき作品です。

 東京決戦が終わり、リオと再会するイザヤ。無事日本に戻ってこれてよかった・・・そのままイザヤの父に掛け合い、戦争を終結することを頼みに行く二人、各地方にいる軍人たちにそれを懇願しに行く二人。戦争を直に経験した二人だからこそなし得た降伏でしょう。 戦争は終わり、復員輸送船で最愛の人の帰りを待つ二人。そんな期待をいい意味で裏切る速夫とクロト。リオと速夫、イザヤとクロト、そしてユーリとトムスポン。この世界に生きる人々がみな幸せになれることを、何気ない平和な時間が、ずっと、永遠に続くことを願ってます。カイル、お前が日本で成り上がるのを楽しみにしてるぞ。 赤子ができたイザヤに対してのクロトの反応が将来親バカになる姿を彷彿とさせてすごいよかった。結局あいつは誰よりも人間なんだよなと思いました。

 この最終巻は、プロペラの歌劇の完結に相応しい物語で、やっぱり笑いあり涙ありの傑作だと思います。4巻の引用RTキャンペーンの美麗イラストプリントは本当にありがとうございました!オンラインショップとかでもいいので5巻のもほしいです!5巻のキャンペーンのボツ原稿も楽しみにしてます!

 この作品は絶対にアニメ化するべき作品ですので、意地でもこのラノ協力者になってこのラノ2022文庫部門第一位にするべく動けたらなと思います!

 まだ飛空士シリーズは読めてないので近いうちに読みたいと思います。

 犬村小六先生、雫綺一生先生、編集の湯浅さん。この人間賛歌、プロペラオペラという作品を書いてくれて、プロペラオペラという作品の美を書いてくれて、プロペラオペラという作品を世に出してくれて、本当にありがとうございました。心より感謝します。何度読んでも涙を流せる作品に出会うことができて本当に良かったです!

 

 ここまで拙い感想を読んでいただき、ありがとうございました。

 

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